一身独立

素人SEの成長日記

プロセッサを支える技術

前回の「やさしいコンピュータ科学」に続いて、ハード寄りの本を読んでみた。

 

1.概要

 プロセッサの基礎知識から始まり、パイプライン処理、スーパースカラ処理など、

 プロセッサの内部で何が起きているのかについて深く書いてあった。

 また、仮想化、マルチプロセッサなど近年に見られる、

 高速化技術なんかについても書かれている。

2.おもしろかったところ

 前回の本から続いて、更に現代までの歴史が見れた事。

 メモリが何MBで、コア何とか、仮想化が何とか、

 など日々流し見していて、よく知らなかった事を知る事ができたのが

 良かった。

3.理解できなかった章とその理由

 全体的に、浅くしか理解できなかった。

 書かれている内容的に、それなりにプロセッサの事が好きだったり、

 調べたり、勉強した事がある人に向いているような気がした。

 はっきりいて、少し難しい。

 例えば、加算器の色々なパターンの話とか。

 徐々に難易度があがっていって、最後には、ぱたり。

 のイメージでした。

4.仕事に活かせそうな知識、活かし方

 全体的に知っているといいと思う。

 現在のプロセッサの大事なところについて良く書かれているし、

 先輩方の時代では、コレくらいの教養は当たり前だったんじゃないかな。

 それにしても、素人には難解だった。w

 

これで、プロセッサの勉強はしばらくお休みして、

テスト技法と、ネットワークの入門にかかることにする。

それと、夏からの案件に向けて、Javaを始める。

 

やさしいコンピュータ科学

1.概要

 トランジスタや、電気回路の説明から、並列計算、

 また、Pascalによるプログラミングの基本までと、

 はばひろーく、コンピュータについて書かれていた。

 

2.おもしろかったところ

 読み始めたきっかけが、

 「もっとコンピュータの原理について知りたい。」

 ということだったので、トランジスタ、電気回路の

 あたりの話が面白かったと思う。

 あとは、後ろに「プロセッサを支える技術」が

 控えていたので、ぱらぱらと読んでおいた。

 

3.理解できなかった章とその理由

 内容が平易なので特になかったかと思う。

 ただ、相変わらずオーダーの計算が苦手で苦労した。

 

4.仕事に活かせそうな知識、活かし方

 「これだ!」というモノはないけれど、

 日々使うものの原理であるから、

 ある意味では全てなのではないかと思う。

 

※次は「プロセッサを支える技術」へすすむ

 

 

アルゴリズム

「ちょっと前までは仕事が大きな開発がたくさんあったから、新人の頃からゴリゴリ仕事していたんだけどな…」

 

保守案件が多く、若手を現場で育てにくくなっている現状を課長が嘆いていた。

そういえば、同期もそんなことを言っていた。

 

ただ、「じゃあどうするのか」を考えなければ、若手に未来はない。

 

という事で、アルゴリズムの勉強に本腰を入れてみようかと思う。

 

現場×勉強

 

業務アルゴリズム×勉強

 

現状を受け入れて、いかにして能力の向上をはかるのか。

 

次の1チャンスを逃さないためには何をすべきなのか。

 

おすすめされているやつを何冊かピックアップして読んでみる。

 

1.珠玉のプログラミング

 

2.数学ガール「乱択アルゴリズム」

 

3.プログラミング作法(読了)

 

1と3は少し古い本という事もあって、CやC++で書かれている事が多い感触。

またしても、Cの参考書片手に格闘する事に…

 

それぞれの感触はまた後ほど…

「モダンタイムス」ー伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の本は、元々好きで、文庫化されたものは読んできたのだけど、

今回の「モダンタイムス」は、仕事をしていく中でも大切な事が多く書かれていたと思う。

特に気になったのが、「作業の分業化」のところ。

 

「たくさんの製品を製造して、管理機構を作って、最大限の効率化をはかる。

 技術力、システム化が進む。すると、だ。分業かが進んで、

 一人の人間は今、目の前にあるその作業をこなすだけになる。

 当然、作業工程全部を見渡すことはできない。

 そうなるとどうなるか分かるか?」

人はただの部品だ

「つまり、想像力と知覚が奪われる。」

「自分たちのはめ込まれているシステムが複雑化して、

 さらにその効果が巨大になると、人からは全体を想像する力が見事に消える。

 仮にその、【巨大になった効果】が酷いことだとしよう。

 …

 その場合、細分化された仕事を任された人間から消えるのは」

「【良心】だ。

 

ここ。

自分が働いている中でも、こういう人間はいたし、今もいる。

その人がどうこうは、その人が決める事だからそれでいいと思うけど、

やっぱり「ただの部品」にはなって欲しくないなぁと思うのです。

 

自分はシステムのどこにいて

何のために何しているのか

 

それくらいは、分かって働いていて欲しい。

 

勉強するということ2

今回は、外的なところから、勉強する理由を考えてみる。

 

お客さんが欲しいものは「要求をかなえてくれる何か」である。

だから、SIerが受注して、システムとして作り込んで提供する。

そして、そのシステムが「価値」のあるものであったときに、

お客さんはそれに対価を支払う。

「価値」が何か?「品質」何か?

というのは、まだ分かりきっていない。

バグが無い=高品質、高価値

でないという事くらいなら分かるけど。

以下引用------------------------------------------------------

品質は誰かにとっての価値

 

 「品質は誰かにとっての価値」とは、著名なソフトウェア開発コンサルタントであるG.ワインバーグ氏の言葉です。

この言葉が意味するのは、ソフトウェアの価値を判断する「誰か(人)」や、その人が利用する「場面」が、ソフトウェアの品質を決めるということです。ワインバーグ氏はこれを「品質の相対性」と呼んでいます。

 前述したQCDの要件をすべて満たすこと――すなわち、「欠陥がない低コストなソフトウェアを適切な時期に利用可能にする」というのはとても意味あることです。ただし、それに固執しすぎると、本来ねらっていた価値を持たないソフトウェアが出来上がってしまうおそれが高まります。「価値あるソフトウェア」であるかどうかは、価値の背後にある「人や場面」についての考察がないと判断できないはずなのです。

http://www.ciojp.com/specialplan/t/50/6990 より

この話はこの辺にしておこう。

 

で、先日の先輩の話にも関係してくるけれど、

あくまでお客さんは完成したシステムを手に入れるためにお金を払うということ。

僕らが100H働いたから100H分のお金をくださいなんて商売ではない。(一括請負なので。一応。)

「頑張ったからお金ください」でもないよね。

前に「僕らの能力に対する対価だ」といっていた同期がいたが、

僕はそうだとは思わない。

逆に、それを言えるだけの能力があるのか??

月に何十万も君に払う価値が本当にあるのか??

いつまでお花畑を彷徨うつもりだ。

 

そこで、「お勉強」が登場する。

モノを生み出せないSEはSEなのか?

お客さんは、僕らの専門性を頼りにしている。

要求をシステムに変換していくのがSEだと思う。

そこに応えれなければSEではないのだ。

では、何が要るのか?

知識、スキルなのですね。

だから勉強するのですよ。

 

早く管理職になりたいとか。

技術はいいからマネジメントを勉強して…

と言う子はたくさんいるが、

SEとして働くのなら、

飛ばせないステップがあるのですよ。

嫌なら、業界を間違えたんだ。

逆に、それだからこそ、僕らは必要とされる事になる。

必要とされたところで、その願いを叶える。

そんなSEになりたひ。

 

 

勉強するということ

今日は待機という事で、若手2人と、先輩(キング)とで軽い座談会。

その中で、知識、スキルを身につけることについて話した。

その一部かこんな感じ↓

始まりは強迫観念じみたものでもいい。勉強していく中で興味を持って、

それからの勉強が欲望に従うものになればそれでいい。

 

乱学することもひとつ。

確かに、タイムリーに欲しいものばかりではないかもしれないが、

そこで鍛えた引き出しは必ず力になる。またその中から興味をそそられるものが現れることもある。

 

必ず良い本や情報に出会えるわけではないが、手に取らなければどちらも手に入らないし、

ある程度は、自腹を切ったことにも意味がある。

ある程度は。

と、こんな感じ。

先輩自身、若手時代に「君に払う金はない」とリリースされた経験があるらしく、

その時に先輩からこの大事なことを教わったそうだ。

「これだけ情報があるんだ。勉強しないなんて事はありえるのか?」

 

お客さんに少しでも良いものを届けるため。

もしくは、

チーム、会社の力に、役に立てるようになるため。

そんな「人のため」に何かしたいと思う事が全ての源泉になるわけで。

 

何か特別な「どうやって?」なんていう手法があるわけでも無ければ、

これをやれば万事なんとかなるなんていう「銀の弾丸」も無いんだ。

 

時間はかかれど、

自分の欲求に忠実に、

確実に坂を上っていかねばならない。

落合 前監督から学ぶプロの生き方

今日は結構長い時間、youtubeで落合前監督の動画を見ていた。

退任後にまとめられたものがたくさん出ているらしく

面白いものが多くあった。

プロ野球選手がどうあるべきか。

という事について語られているけれど、

多くはSEとして働いていくことにもつながるんじゃないかと思う。

ので気に入った言葉を残しておく。

●言われたこと(ノルマ)をやるのは楽。でもそれではこの世界生きていけないでしょう。

プロの世界でやっていく以上、次に何をやるのか?

どうしたらうまくなれるのか?

これを考えられないようではダメである。ということ。

指示待ちをして言われた事だけやっているのではなく、

うまくなりたいと強く思い、練習に励むことが何より必要なのだ。

よく「指示を受けてやった事に上乗せして…」と自分も言っていたが、

きっとその時点で負けていたのではないかと思う。

うまくなろうと思うのなら必死に、自分で動かなければならないだろう。

さらに「人よりうまくなろうと思うのなら、人が寝ている間でも練習しなければ追いつけないでしょう

とも言っていた。

本当にレギュラーを取りたいのなら、うまくなりたいのなら、

やるべき事を、ただ愚直にやりなさい。

まさしくこれこそが、今やらなければならない事なんじゃないかと思う。

 

普通にやるべき事を,シンプルにやるだけ。

単純明快にあれ。